タグ : 土間

土間の積極的利用

住まいを新築する時、LDKやプライベートルームなどの各部屋については真剣に断熱を考えます。最近は、断熱材の種類も多くなり、その品質も格段によくなってきました。これらの断熱材を壁や床や屋根に施工することで、住まいの居住性が高くなっていきます。しかし、人の動線となる玄関土間や廊下の断熱は、なかなか思い及びません。廊下をなくして、部屋の中に動線を持ってくることで、動線としてスペースを割かなくていいし、暑さや寒さ対策にもなります。しかし、廊下でなく、動線を通り土間にした場合、冬になると、足元から冷気が上がってきますので、その土間部分だけでなく、そこに面しているLDKなどの冷暖房効率が落ちてしまいます。

私の友人が住まいを新築したのは、市内東部の丘陵地に造成された団地です。夏は、標高も高いこともあり、風が吹き抜けますから、比較的涼しく過ごすことができますが、秋から春にかけて、寒いです。そこで、住まいの南側に玄関から東西に抜ける通り土間をつくり、その土間に面して、LDKやバスルームや洗面脱衣所を作りました。住まいの南側に土間スペースを作ることで、冬には、土間を蓄熱材として使うことにしました。丘陵地ということで、かなり日当たりも良いため、自然の恵みである太陽光を利用することにしました。

基礎部分をきちんと断熱をして、地下からの冷気を防ぎました。土間部分についても、単に、コンクリートを流すだけでなく、断熱材を敷き詰めた上に、タイルを張ってもらいました。タイルは、滑ったり、汚れたりしにくく、畜熱に優れたものを選びました。昼間に太陽で温められた土間の床部分は、夕方からゆっくり熱を放出しますから、比較的LDKが暖かくなります。そのため、暖房をつける時間もかなり短くなり、省エネになっています。もちろん、これは、晴天率が高いこの地方と立地条件があってこそですが、土間の積極的な利用になりました。