階段下の活用法

階段を設けることで階段下にはデッドスペースが生まれてしまいます。このデッドスペースをどのように利用させるかは家造りにおいても重要なことの一つでもあります。今までは階段下というと日用品や掃除機などを収納する収納庫が設けられていました。しかし、最近ではリビング内に階段が設けられるリビングイン階段が人気となっており、階段下の活用法も大きく変化してきているのです。

階段をどこに設けて、どのような形状の階段を設けるかで適した活用法も違ってくるので、最適な活用法を取り入れましょう。我が家は廻り階段の下にトイレを設けました。トイレを設置している一部分の天井が通常の天井より低く、階段下ということで特殊な形状をしています。しかし、用を足すには全く問題がありません。狭さや圧迫感を感じないように、窓から明るさをしっかりと確保し、クロスやクッションフロアの色味やデザインを爽やかで、明るいものを選びました。

階段の上り初めから途中までの階段下のデッドスペースは、トイレ収納として利用しています。トイレ収納としては十分すぎる広さを確保できているため、トイレットペーパーやサニタリー用品、手拭き用タオル、子ども用便座などトイレで必要な物をしっかりと整理することができています。特売日にトイレットペーパーを買い込んでもここにスッポリと収められるため助かっています。リビングイン階段の下に収納スペースを設ける場合も、インテリア性に配慮して見せる収納にしてオシャレに整理できるスペースとして利用させるスタイルも人気です。階段下は余すことなく上手に活用させたいものです。

リビングにスキップフロア

住宅の中心となるLDK。最近ではこのLDKの境にできるだけ間仕切りを設けずワンルームのような一体感のあるLDKが人気です。しかし、ただだだっ広いLDKを設けても空間のメリハリが損なわれ、くつろぐリビング、食事をするダイニング、勉強をするスタディーコーナー、パソコンスペースなど各スペースの居心地の良さを欠いてしまうのです。

そこでリビングにスキップフロアを設け、空間の横の繋がりを得ながらも床に高低差をつけて立体感のある空間造りを行うのです。そうすることで間仕切りがなくても空間が緩やかにゾーニングされ、このスキップフロアで過ごす時間は、家族との繋がりやコミュニケーションを大切にすることができながらも、個人の時間も満喫できるのです。

例えば、このスキップフロアをキッズスペースとして利用します。幼少期は子ども達がおもちゃを思い切り広げて遊ぶスペースとして重宝します。成長すればスタディーコーナーとして利用できるようにカウンターを造り付けておくのです。子ども達が利用しない時や子ども達が巣立っていった後は、パソコンスペースや趣味スペースとして利用させればいいのです。

あらゆる目的で利用できるように、壁には壁面収納を設け物がきちんと片づけられるようにして、カウンター上部や足元部分などコンセントをしっかりと設けておきます。リビングにスキップフロアを設けることで、空間のメリハリが生まれるだけでなく、個人の時間やリビングがよりくつろげるスペースとなるので設けてみるのもいいと思います。

あったか浴室

寒い時期はお風呂が面倒と感じてしまいがちです。特に「年寄りに一番風呂は良くない」と言われていました。暖かいところから寒いところに入ると、急に血圧が高くなり、ショック症状を起こすのがヒートショックと呼ばれるものです。このヒートショックで年間17000人の人がなくなっているとも言われており、浴室でも高齢者の事故を防ぐためには浴室を寒くしないことが大切なのです。

そこで浴室の天井に浴室換気暖房乾燥機を設ける家庭も多いです。これの予備暖房を使用すれば一番風呂でもヒヤッと冷たい印象を払拭できるのです。一番風呂でも浴室を暖かくするのに活躍してくれ、ヒートショック対策としても有効なので取り付ける人も多いのです。

また、浴室全体をスッポリと断熱するといいのです。昔のコンクリートにタイル張りの浴室は、冬は凍えるような寒さでした。今の浴室は、全体を断熱材ですっぽりと覆うことができる構造にすることができます。断熱材を壁や天井、床と浴室全体に張り巡らせれば魔法瓶のように熱の出入りを防ぐことができます。特に熱が逃げやすい窓の部分には特殊なガラスを採用して暖かさを逃さないようにすることも大事です。

また、入浴時間がまちまちという家庭では、全員が入浴を終えるまでに浴槽のお湯が冷めてしまうことがありました。今は床下の冷たい空気を遮断するとともに、浴槽全体を断熱材で覆い、お湯の温度が下がりにくくなっています。断熱材が入ったふたも併用すると遅くに帰宅したご主人も温かいお湯でゆったり入浴することができます。あったかい浴室で冬でも快適なバスタイムを送りましょう。

夏は涼しく、冬暖かい家

家造りを行う誰もが実現したいことが、「夏は涼しく、冬暖かい家」であることではないでしょうか。快適な暮らしのためには、気温・湿度・風・放射熱という4つの要素を上手にコントロールすることが大切なのです。人が快適だと感じる気温は20~25℃、湿度は40~60%の間と言われています。これに心地よい風、物が発する熱エネルギーである放射熱という要素が結びついた体感温度が快適さを決めるポイントとなります。

体感温度を快適に保つ方法はさまざまですが、例えば、風の通り抜けやすいまどりにすることで、夏を涼しくしたり、家の中に寒さを入れず熱をのがさないための技術である気密性や断熱性にこだわることで冬の暖かさを実現していくことができます。中でも断熱には、構造部分を断熱材でくるむ外張り断熱と、壁の中に断熱材を詰める内断熱があります。施工方法も様々ですし、断熱材の種類も多数あるため、何が最も適しているかは施工業者としっかりと話し合いながら決めていくことが必要です。

どのような方法を選ぶとしても、断熱材の間に隙間があったり、孔があいているような施工では意味がありません。信頼できる施工業者を選び、要望やその地域に合った断熱方法で快適な住まいとなるようにしていきたいものです。また、熱の出入り口で一番大きな窓の断熱性も非常に重要となってきます。窓ガラスやサッシの断熱性にも注目してここにもしっかりと予算をあてておきたいものです。

キッチンに腰壁

最近では対面式のフルオープンキッチンが人気です。キッチンからフラットにカウンターが伸びて誰でもキッチンに近寄りやすく、お手伝いしやすいスタイルです。家族とのコミュニケーションが取りやすく、LDKの中心的スペースとして存在するのです。

しかし、このキッチンスタイルの一番のデメリットは、調理中や調理後の乱雑になっているキッチンがリビングやダイニングから丸見えになってしまうことです。お鍋や食材、お皿が乱雑になっている光景は見た目にいいものではありません。特に来客時には恥ずかしささえ感じるものです。

そこで我が家は、キッチンの前に腰壁を設けました。この腰壁があることで気になる手元部分を隠すことができます。しかし、吊り戸棚をなくし、コンロ部分を耐熱用のガラス張りにすることでリビングやダイニングとの一体感はしっかりと確保できるのです。この腰壁を設けたことでL字型にカウンターを配することができました。ここで朝食をとったり、子ども達がおやつを食べたりすることもあります。キッチンで支度した物をサッと目の前に配膳することができますし、食後もわざわざ回り込んでお皿を下げる手間が省け家事を効率よく行えます。

またこのカウンターで子ども達が勉強することもできますし、私が家事や育児の合間にパソコンを利用することもあります。時には親子で並んでこのカウンターを使用することもあり、キッチン周りに人が集まることも多くコミュニケーションの中心と言っても過言ではないのです。カウンターの下には収納スペースを設けパソコンや書類などここで使用するものを整理することもできています。キッチンの前に腰壁を設けてよかったと思っています。

収納への満足度

家造りにおいて大部分の人が収納に注目して家造りを進めていくことと思います。収納とは、大型の収納スペースを一つ確保しておけばいいというわけではありません。必要な物が必要な場所できちんと揃うこと、そして収納している物が把握しやすく、出し入れがしやすいことが求められます。加えて動線に沿った収納というのも大事です。スムーズな動線で必要な物を管理することで、住宅内の無駄な動きがなくなり暮らしやすさに繋がります。

例えば、玄関から洗面室までの動線上にウォークスルークローゼットを設けます。帰宅して、洗面室へ手洗いや部屋着への着替えを行う前に、外出先で着ていた上着をしまい、カバンを整理できるクローゼットがあると身軽な状態で手洗いを行え、サッと部屋着に着替えることができます。後はその先のリビングでゆったりとくつろぐことができるのです。一度リビングへ入り、クローゼットへ行き上着やカバンをしまい、洗面室へ手洗いへ行くという流れでは動線が長くなりますし、住宅内を行ったり来たりしなければならずスムーズさに欠けます。

また、洗面室など収納不足に陥りやすい場所は、床から天井まで余すことなく収納スペースとして利用できるように家具を造り付けるのです。家具を造り付けることで建物にピッタリに家具が納まり、見た目の印象もスッキリしますし、デッドスペースを生むことなく収納スペースをしっかりと確保できます。隙間がないのでお掃除のしやすさも高まります。デッドスペースを生まず収納力をアップするには造り付け家具は最適です。このように収納への満足度を高めるには動線やデッドスペースをなくすことが大事なのです。

ママのワークスペース

ママが行う家事は立って行うものばかりではありません。座って家計簿を付けたり、パソコンやタブレットで夕飯の献立やレシピ検索をしたり、裁縫をしたり、子ども達のスケジュールを管理したりもします。これらの作業を行いやすいワークスペースを設けておくといいでしょう。

このようなスペースを設けておくと誰にも邪魔されず効率よく作業を行えますし、家事や育児の合間の自分だけの休憩スペースとしても利用できます。ホッと一息つける自分だけのスペースがあると嬉しいものです。このワークスペースはキッチンからより近い場所に設けておくといいのです。ママは一日の大半をキッチンで過ごします。そんな家事の中心的空間の横にワークスペースを設けることで、家事の合間のちょっとした時間を有効活用しやすくなるのです。

煮込み料理の煮込んでいる時間にコーヒー片手に休憩しながらパソコンを眺めたり、家計簿を書いたりとわずかな時間を効率よく利用できます。ここで休憩していても、家事を行っていてもリビングで過ごす子ども達の様子をしっかりと把握できることで安心して自分の時間を過ごすことができます。カウンターの下や上部には収納スペースを設けておきましょう。わずかなスペースでもここで使用する書類や裁縫道具、パソコン関連用品を収納できることでカウンター上をスッキリと片付けられ、利用しやすい空間が広がるのです。

私はここでお化粧をすることもあるのでお化粧道具もしまっています。自分だけのスペースがあることで心身共にリラックスでき、家事や育児の原動力にもなるのです。ママの居場所をしっかり設けておきましょう。

玄関の快適性

玄関の快適性を高めるには玄関収納が大きなポイントとなります。玄関は住まいの顔とも言われる部分なので、脱ぎ散らかした靴や屋外で使用した物が玄関に置きっぱなしになっていては玄関が台無しです。そこで最近では玄関横にシューズクロークが設けられるのが主流となっています。靴や傘を収納するのはもちろん、屋外で使用する小物から大きさのある物までしっかりと収納できるシューズクロークが求められるようになってきました。

我が家は玄関スペースと同スペースの玄関収納を設けました。シューズクローク内にはL字型に可動オープン棚を設けました。ここには家族の靴を大容量に収納できています。どこにどの靴があるかが一目で把握できますし、オープン棚なので出し入れもしやすいのです。棚には靴だけでなく、工具や子どもの屋外用のおもちゃ、アウトドア用品なども整理できています。

棚の下には土間収納スペースがあり、ベビーカーや三輪車、旦那さんのゴルフ用品などを収納できています。土間収納スペースがあることで屋外で使用して、汚れているままでもサッとしまうことができるので便利です。そして、このシューズクロークからそのまま室内へ入れるように動線を確保しました。この動線を得たことで靴や物をしまってからスムーズに室内へ入れるため玄関部分に靴や物が散らかりにくくなったのです。

シューズクロークの収納力があるため玄関部分には靴箱など余計なものは何も設けていません。ただ靴を脱ぎ履きする際に便利なベンチを設けているだけです。玄関の快適性を高めることができ住まいの第一印象もいいものとなっています。

外部収納のある家

外部収納に注目して家造りを行う人がどれくらいいるでしょうか。多くの人が、後から外部収納のことを思い出し、庭やカーポートに外用物置を設置することと思います。室内の収納を充実させることも大事なのですが、それと同じくらい外部収納にも目を向けてほしいと思います。室内に収納することができないものも多いだけに、屋外で使用するものがきちんと管理できる環境を整えておきましょう。

そこで住宅内に生まれるデッドスペースを利用して外部収納を設けてみるのはいかがでしょうか。階段の下に生まれるデッドスペースは日用品や掃除機などを収納するスペースとして利用されることも多いです。このデッドスペースを外部収納として利用するのです。屋外で使用するものを収納するので、外から物が出し入れできるようにドアを設けておきます。真ん中部分には棚を設けておき上部にデッドスペースが生まれないようにしておくといいでしょう。

アウトドア用品や工具、灯油、寒い地域ではスタットレスタイヤや雪かき用スコップなどを収納しておくことができます。これらのものを車に積んだり、出したりすることもあるためカーポートから外部収納の動線にも配慮しておきましょう。この動線が長いと荷物の搬入や搬出がしにくくなり使い勝手が下がってしまうのです。外部収納としてだけでなく、室内からも入れるように動線を確保するのもいいでしょう。日用品や掃除機を収納するスペースとして利用することもできます。お米の備蓄庫としてもいいでしょう。外から搬入し、室内から補充できるため効率がいいのです。室内の収納だけでなく、外部収納も充実させ収納への不満をなくしたいものです。

好きなことを楽しめるLDK

住まいを新築する時、設計段階で、動線を考えながら、間取りを検討していきますが、それだけではありません。熱源やシンクなどをどこに設置し、ガスや上下水道の配管をどのようにするか、内装をする以前に考えないといけません。電気配線についても、同じことが言えます。

しかし、ガスや上下水道というのは、水回りの間取りやキッチンなどのレイアウトが決まれば、おのずと決まってきます。電気配線については、どこに、どのタイプの照明器具を付けるか、決めなくてはいけませんし、どの位置で、どの種類の電化製品を使用するかまで、考えなければいけません。

私の友人が住まいを新築する時、LDKをワンフロアにしました。
そこには、リビングスペース、ダイニングスペース、キッチンスペースを作りましたが、もう1つ、フリースペースを作りました。そんなに広くはありませんが、彼女がノートパソコン、ミシンを使ったり、アイロンをかけたり、ご主人が帰宅後は、ここで、趣味の模型をつくったり、音楽を聴いたりします。スペース的には、そんなに広くないのですが、そんな話をしたところ、多目的に使用することで、電気配線をよく考えないといけないと助言されました。

音響機器の収納のために、壁面にラックを作り付けてもらいました。そこにも、電気配線をし、コンセントを設置しなければいけませんでしたし、作り付けの机の床にも、コンセントを設置しました。案外、このフリースペースでは、色々な電化製品を使用します。電気配線がうまくいかないと、延長コードを使用したり、タコ足配線になったりして、ごちゃごちゃするだけでなく、危険でもあります。住まいを新築する時点で、どのような時間の過ごし方をしたいか、そんなことを想像して、期待を膨らますだけでなく、電気配線も考えていくことで、より過ごしやすい住まいになっていきます。